映像で紹介していた種のまき方・育て方
<ナス科> ●トマト(ステラミニトマト 野口のタネ)
まき時:3~4月(温床)5月(直まき)
発芽適温:20~30℃(最低10~最高35℃)
播種法:苗づくりは浅箱にスジまきする。スジ間隔6cm。種の間隔2cm位。
覆土:種の厚みの2~3倍。発芽まで乾かさないこと。
栽培法:霜が降りる心配がなくなり、十分地温が温まった頃、本葉5~6枚の頃、株間50cm以上とって定植する。乾燥ぎみを好み過湿を嫌うので、畝はできるだけ高くして水はけを良くする。 わき芽かきは最初の第一花房が開花するまで待って行い、それまでは根の発根・伸張を促すためにわき芽を伸ばしておく。
●ナス(へた紫茄子・加茂大芹川丸茄子 野口のタネ)
まき時:2~4月(温床)5月(直まき)
発芽適温:15~40℃、最適温25~35℃(要変温)
播種法:日中30℃、夜間20℃の温度変化がとれるよう工夫する
覆土:種が隠れ、発芽までの2週間、必要な湿度が保持できる程度。
栽培法:霜にとても弱いので、晩霜の心配がなくなるまで待って定植する。株間は1m以上と広くとる。初期の実は大きくせず、特に最初の実は親指大で収穫し、根や樹の生長を優先させる。
●ピーマン(伊勢ピーマン 野口のタネ)
まき時:2~4月(温床)5月(直まき)
発芽適温:30℃前後(最低15~最高35℃)
栽培法:高温性で霜に弱く、低温障害にあいやすいので、ナス同様に十分に地温が上がってから植える。株間50cmとって定植する。 (最初の1番花の直下のわき芽を残し、その下のわき芽はすべてかき取る。その後に伸びるわき芽は伸ばしておき、枝が4~5本になったら、実を収穫する際にその実の節から伸びた枝のうち細い方を切って落とす。株の内側(中心部)に向いた枝を切り、株内の日当たりを良くすることがコツ)
●トウガラシ(鷹の爪トウガラシ 野口のタネ)
まき時:2~4月(温床)5月(直まき)
発芽適温:25~30℃(要変温)、発芽可能温度15~35℃
播種法:苗代に約8cm位の間隔で条まきにする。本葉2枚の頃にポット等に植え替えてもよい。
栽培法:本葉5~6枚の頃、株間50cmに定植する。
<シソ科>
●バジル(市販の種) まき時:4~6月(暖地)5~6月(寒地)
発芽適温:20~25℃ 播種法:直まきの場合は20~30cm間隔で2~3粒ずつ点まきする。ポットで苗を育て、本葉4~5枚頃に定植してもよい。
覆土:光があるとよく発芽するので、ごく薄くかける。
栽培法:本葉10枚以上になったら芯を摘んでわき枝を伸ばし、花穂が出たら早めに摘んで葉を多く出すようにしてもよい。
<キク科>
●レタス(サニーレタス 野口のタネ)
まき時:春、秋
発芽適温:15~20℃、最低温度4~上限25℃(それ以上になると休眠に入る)
播種法:直まきの場合は5mm間隔にひねりまきし、葉が触れ合わないように間引いて本葉5~6枚の頃までに株間30cm位にする。ポットで苗を育て、本葉が5~6枚の頃、株間30cm位で定植してもよい(病虫害に強いので直まきが簡単。秋に育てる場合は、暑い8月の種まきになるので、涼しい場所で育苗するとよい)。
覆土:好光性種子のため覆土は浅めが良い。又は、細かいので覆土せず、土とよく馴染むよう押さえる程度。発芽まで乾かさない。
栽培法:生育期間が長くなると苦味が出ることがある。
<アブラナ科>
●キャベツ(中生成功甘藍 野口のタネ)
まき時:春~夏(3月下旬~7月中)、秋は10月中 発芽適温:15~30℃、最低温度4~8℃、上限35℃
播種法:箱まき又は冷床まき、ポットまき。年内葉数6枚以内で定植。
覆土:種が隠れる程度(通常種の厚みの2~3倍)
栽培法:秋10月まきの場合、初冬に本葉5~6枚で、株間40cmくらいに定植。苗が小さい場合は春先に定植してもよい。春まきの場合、あまり早くまき過ぎると抽苔のおそれがあるので、4月になってからが安全。
●ミズナ(紫水菜 たねの森)
まき時:春(3月下旬~4月)、秋(9~10月)
発芽適温:20~25℃
播種法:条間15~20cm、種の間隔1.5cm程度に条まきする。間引き収穫をしながら最終株間15cm位にする。
●タカナ(大阪たか菜 たねの森)
同じツケナ類のミズナと同様に。
<アオイ科>
●オクラ
まき時:地温が上昇する5月頃から直まき
発芽適温:25~30℃、20℃以下では発芽揃いが良くない。
播種法:硬実なので一昼夜水に漬け、30cm間隔に数粒ずつまく。
覆土:1cm位
栽培法:直根性で根が途中で傷つくと生育が止まるため移植を嫌う。ポットまきする場合は根を傷つけぬよう本葉2~3枚の若苗で植える。間引きの際も根を傷めぬよう、引き抜かずハサミで切り取る。収穫した莢の下の葉は欠き取る。丈が高くなり過ぎて困るようなら早めに茎を切って枝を出させて分枝しても良い。
<ウリ科>
●キュウリ(聖護院青長節成胡瓜 野口のタネ)
まき時:3月(温床)、4~5月(直まき)
発芽適温:25~30℃、最低温度4~8℃、上限35℃
播種法:露地の場合、晩霜がなくなったら一ヶ所に2~3粒ずつ点まき。
覆土:15℃以上の地温を保持し、乾燥しないよう。
栽培法:胡瓜の根は2mの長さに伸びるが浅根性なので乾燥に弱い。極度に乾燥すると、曲がり果や苦味果が発生することがあるので刈り草や藁を敷いたり灌水で乾燥を防ぐ。また低温期には雌花がよく付くが、高温期になると雌花の着生が悪くなる(節成でなくなる)。
●カボチャ(鹿ヶ谷南瓜=日本カボチャ、東京南瓜=西洋カボチャ 野口のタネ)
まき時:鹿ヶ谷南瓜→3月上旬(温床)、4月下旬以降(直まき) 東京南瓜→4月~5月
発芽適温:25~30℃、最低温度10~上限40℃
播種法:昔は湿らせた種を三日間腹に巻きつけて催芽したという。 鹿ヶ谷南瓜→株間60cmの高畝とする。 東京南瓜→株間1mに数粒ずつ点まき。
覆土:2~3cm。嫌光性なので確実に覆土する。
栽培法:西洋カボチャは根の再生力が弱く移植しにくいので、4月中旬頃に行燈で囲い直まき栽培すると良い。
●ズッキーニ(ステラ 野口のタネ)
まき時:4月中旬~6月中旬(直まき)
播種法:ポットなどにまき、本葉3~4枚の頃に株間90cmで定植する。
<マメ科>
●インゲン(いちずいんげん 野口のタネ)
まき時:4~7月。時期をずらしてまくと長く収穫できます。
発芽適温:20~30℃、最低15~最高35℃
播種法:畝の両サイドに株間30~40cmとって、一ヶ所に4~5粒まとめてまく。発芽後、生育の良いものを2本選び、根を残して切り取る。
栽培法:節間が短く、伸長の割には着莢が多いので、早めの収穫を行う。つるあり品種は、草丈が2~3mとよく伸びるので、前もって2mくらいの支柱(合掌式など)にしっかりとつるを這わせる。
<セリ科>
●ニンジン(子安三寸人参 野口のタネ)
まき時:春~秋(3中旬~9月、暖地では10月まで可) 時期をずらしてまくと長く収穫できる。
発芽適温:15~25℃、35℃以上では不良となり、10℃以下では不揃いとなる。
播種法:5mm間隔にバラまきし、よく鎮圧する。
覆土:好光性種子なのでごく薄くかけるか、土の代わりに籾殻などを薄くかけて濡らしておくとよい。
栽培法:種の吸水力が弱く、乾燥していると発芽しにくい。また発芽までに25℃で7~10日、10℃以下だと15~30日かかるので、その間乾燥させないこと。間引き収穫は2回行う。最初は本葉が2~3枚の頃に株間5cmに(葉は軟らかく、おひたしやサラダに最適)、2回目は本葉が6~7枚の頃に株間10~15cmに広げる(葉のかき揚げやキンピラに)。
<アブラナ科>
●カブ(みやま小かぶ 野口のタネ)
まき時:春(4月中)、秋(9月中旬)
発芽適温:15~20℃
播種法:スジまき又はバラまき。
覆土:種が隠れる程度(種の厚みの2~3倍)
栽培法:発芽後、適宜間引いて、大きく育ったものから長期に渡り収穫する。収穫が遅れると表皮や肉質がスジばるので注意。
●食用ビート(デトロイト・ダークレッド 野口のタネ)
まき時:春、秋 播種法:スジまき。
覆土:種が隠れる程度。 栽培法:間引きを行い、株間を20cm位にする。
<キク科>
●ゴボウ(滝野川大長牛蒡 野口のタネ)
まき時:春(3~5月)、秋(9~10月)
発芽適温:15~25℃
播種法:深めに耕して直まき。株間30~50cmに5~6粒ずつ点まき、又は3cm間隔に条まき。
覆土:好光性種子なので薄く覆土。
栽培法:本葉3~4枚で一本立ちにする。連作を避ける。
<ナス科>
●ジャガイモ 植え時:3月~4月中旬位
植え方:種イモは一個50~80gあれば十分。芽数が多くなるので、芽がたくさんついている「頂部」を切り落とす。50~80g位のものはそのままにし、100g以上のイモは頂部を切った後、芽を2~3残して縦に30~50gになるように切り分ける。そして切り口を2~3日乾かしておく。 秋口に植える秋ジャガイモの種イモは、切らずにまるごと苗箱などで芽出ししておく。切ると芽が出る前に土中で腐敗してしまう。 よく乾いた切り口を下にし、深さ15cm程度の穴や溝に30cm間隔に深植えする。新イモは種イモより上にできるので、耕して何度も土寄せができる場合は浅く植えてもよいが、耕さない自然菜園では、深く植え付けて土寄せを無用にする。
栽培法:出てきた芽を1~2本残すと大きなイモに、3~4本残すと中ぐらいのイモ、5本以上残すと小さなイモばかりになる。そこで、5本以上芽が伸びた時は太いものを3~4本残し、それ以外を種イモが持ち上がらないようにして引き抜く。ただし、種イモの頂部を切って植えると、芽の育ちが揃い自然と3~4本になるので芽かきが不要になる。草マルチを厚く敷いてあれば、不耕起の自然菜園では、新イモが地上部に出てきにくいので、土寄せはあえて必要ない。
<ヒルガオ科>
●サツマイモ 植え時:種イモの伏せ込み(3月中旬~下旬)挿し芽・苗の植え付け(5月中旬~6月上旬)
植え方:苗となるつるを採取するには、植え付けの一ヶ月以上前に踏み込み温床などに種イモを伏せ込み、乾かないように水やりをし、30℃前後を保って萌芽させて伸ばす。畑への挿し芽も地温が18℃以上になる5月中旬以降にする。
栽培法:苗を株間25cmで挿し、株元に土を寄せて盛る。植え方には、茎を横に寝かせて植える船底植えや垂直に挿して植える垂直植えがある。船底植えは株元より離れたところに、いろいろな形のイモがたくさんできる。垂直植えは、植えたすぐ下に、形の揃った味の良いイモができる。茎を斜め45度に挿す斜め植えは、垂直植えと船底植えの中間になる。どの植え方でも、2~3節は土中に埋め、葉っぱ3~4枚を地上部に出して植え、しっかり鎮圧し、草マルチをしておく。 植え付け後、一度苗が枯れたようになるが、1週間くらいで活着してつる先が伸びてくる。発根するために、一度葉が枯れてくる現象である。梅雨が明けるまでは、草の勢いにのまれないように、植え付け1ヶ月間はしっかり草を刈って草マルチをして草を抑える。8月に入るとつるが四方八方旺盛に伸び、草を抑えてくれる。
<アブラナ科>
●ダイコン(黒葉みの早生大根 野口のタネ)
まき時:晩春~初夏の5~6月又は9月
※ダイコンは4月中旬~適期と書いてある本を見て、自分は映像のように4月下旬にまきましたが、この種の袋には、露地で春早くまくとトウ立ちするので、5月以後まくと書いてありました。
発芽適温:15~30℃
播種法:株間・条間は品種にもよるが、25~30cmとって、3~4粒ずつ点まきするか、3cm間隔で条まきにする。カイワレ大根、葉大根と少しずつ間引いて、株間を25~30cmに広げていくと長く収穫が楽しめる。
覆土:1cm位。暗い方が良いので完全に覆土する。
栽培法:間引きは、発芽後本葉が出てきた時、本葉が3~4枚になり葉が重なりあった時、本葉5~6枚の時と3回に分けて間引く。
<ヒユ科>
●ホウレンソウ(ノーベル法蓮草 野口のタネ)
まき時:春(3月下旬~5月上旬)秋(9月~10月中旬)、冷涼地は5~7月
発芽適温:10~20℃、25℃以上では発芽率が低下する。
播種法:1~2cm間隔にバラまき、又はスジまき。
覆土:種の厚みの2~3倍。発芽まで充分水気を保つ。
栽培法:中性を好むので、まいた種の上に籾殻くん炭をまき、覆土してよく鎮圧する。秋まきで冬越しさせ春まで収穫するには、本葉5~6枚で越冬できるように、10月末にまく。それより早くまくと、大きく育ち過ぎて耐寒性が弱くなり越冬できない。間引きは、発芽後、本葉10枚くらいになってから初めて間引きをする方が生育が良い。少しずつ間引いて食べながら、株間を3~5cmにしていく。葉が重なりあっていても大丈夫。発芽がばらける特性があるので、大きくなったものから順次収穫して株間を広げていくと、収穫期間が長くなる。
<アブラナ科>
●タアサイ(野口のタネ)
まき時:4月~10月
発芽適温:20~25℃
播種法:スジまき又はバラまき。
覆土:種が隠れる程度(種の厚みの2~3倍)
栽培法:順次間引いて収穫しながら、株間20cm位にする。
●コマツナ
まき時:周年
発芽適温:20~30℃
播種法:スジまき又はバラまき。
覆土:種が隠れ、乾燥しない程度に薄く。
栽培法:発芽後、双葉が出たら間引き始め、本葉4~5枚で最終の株間にする(ツケナ類の種類によって5~15cmと大きくなるものほど株間を広くする)。
●トウモロコシ(黄もちとうもろこし 野口のタネ)
まき時:4月中旬(5月)~6月中旬
発芽適温:20~28℃、最低6℃~上限45℃
播種法:30cm間隔に数粒ずつ点まきし、発芽後間引いて一株にする。直まきは4月中旬以降だが、早く収穫したい時はポットにまいて本葉2~3枚まで育てて若いうちに定植する。あまり大きくした苗は植え傷みしやすいので避ける。
覆土:2~3cm。乾燥した畑ではやや深く、地温が低い時は浅めにまくと発芽しやすい。
栽培法:風媒花のため、風上に他品種のトウモロコシがあると、他品種の花粉で実が変質する(キセニア)。黒もち種や白もち種が近くにあると、できたトウモロコシに様々な色が混じる。上部の雄花の花粉を下部の雌花が受けて実がつくので、雄花の花粉を雌花が受けやすいように、長く一列に作付けしないで、短く数列に、まとめて作付けする。
●ダイズ(たんくろう枝豆(枝豆用早生黒豆) 野口のタネ)
まき時:5~6月
発芽適温:25~30℃。10℃以下では不良になる。
播種法:30~40cm間隔に2~3粒ずつ点まき(株間は品種によって草丈や根圏が異なり、早生種ほど根圏が狭いので密植できる。極早生~早生種は30cm、中生種~晩生種は35~40cmが目安)。少しずつ品種を変えてまくと、夏から秋まで楽しめる。1穴に2~3粒まとめてまくと、水を吸って大きくなった種子が土を協力しながら持ち上げるため発芽がしやすい。発芽後、生長が良かった2本を選んで、他は根を残して根本から切って間引く。2本で育てた方が根がよく伸び株元が保湿されやすいため。種まき後、鳥から見つからないように、周囲の刈った草を被せて、その草マルチの間から発芽させる。水やりは必要ない。
栽培法:主根浅根型で根が浅く、発芽後1ヶ月間くらいは草に負けやすいので、草をこまめに刈って草マルチにする。花が咲く頃から最も水分を欲するので、それまでに草マルチを厚く敷き、土が乾かないようにする。開花後、雨が1週間降らないようなら、株元にたっぷり水をあげる。また風通しが悪くなるとマメコガネやカメムシなどの虫害が出やすいので、そのためにも周囲の草を刈って草マルチにする。 マメ科植物の根に住む根粒菌は、空気中の窒素を植物が吸収しやすいアンモニアの形に固定(窒素固定)する。そのため、コンパニオンプランツとして混植すると野菜の生長も良くなる(ユリ科の野菜、特に長ネギ類以外は、どの野菜とも相性がいい)。
●ショウガ
植え時:暖地・温暖地で4月上中旬、寒冷地で5月中旬(晩霜の心配がなく、地温が15℃以上になって藤の花が咲く頃)、寒冷地では仮植えして保温し芽出しした苗を植えると、生育が早くなり早く収穫できる。
発芽適温:18~20℃
植え方:(ショウガとサトイモはいずれも高温性で湿潤を好み、サトイモは日向、ショウガはやや日陰げでも育つので、混植すると非常に相性が良い。サトイモの株間を100cmに広げ、その間にショウガを1株育てると、サトイモは根本が乾きにくく、ショウガも半日陰で乾きにくくなるためお互いに生長が良くなる。) 植え付け前に種ショウガを3~4芽つけて、小ショウガで50g程度、中・大ショウガで150g程度になるよう分割し、半日程度陰干しにする。種ショウガから伸びた芽の基部が肥大し、2次、3次の塊茎が種ショウガの方向の直角方向に伸びていくので、植え穴を20cmと深めに堀り、種ショウガを畝方向と直角の向きに植え、10cm覆土し、穴の半分まで埋める。株間は30cm位。
栽培法:ショウガは単子葉植物なので、まっすぐな新芽を出す。草刈りはこの新芽が出て地温が高くなるまでしっかり行う。草刈りの際に新芽を折ったり、刈ってしまうと再生しないので注意する。本葉が2~3枚になった頃(6月初め)に1回目の土寄せをし、穴を埋めてしまう。その1ヶ月後(7月初め)に2回目の土寄せをこんもりと盛り上げ、草マルチを株元までたっぷりと厚くする。
●サトイモ
植え時:4月下旬~5月中旬(晩霜の心配がなくなる頃)、寒冷地では種イモをコンテナなどに仮植えして、温かい場所に置いて芽出ししてから植え付けると、生育・肥大期間が長くなり効果的である。
発芽適温:20~30℃
植え方:自然菜園では全面的な土寄せはしにくいので、植え付けは、まず畝の中央に50cmごとに直径20~30cm、深さ20cmの大きな深い穴を掘る。そして種イモが隠れるくらい薄く覆土し、残りの掘って出た土を両脇に盛っておく。種イモを逆さ、あるいは横向きにして植えると、強い芽のみが地上部に伸び、小イモが通常よりも深部にできるため、土寄せの回数を減らすことができる。
栽培法:植え付け後1ヶ月くらいは地温を上げるために株周りを空けて草マルチをする。何本もの芽が出てきたら、太い芽を1本残して、他の芽は株元を押さえて斜め下方に引いて抜く。そして本葉2~3枚の頃に残りの10cmくらいの穴を埋めながら土寄せをし、株元までたっぷり草マルチを重ねていく。この頃に種イモから伸びた芽の基部が肥大し親イモとなるが、肥大部が露出したり乾燥すると肥大しにくくなる。2回目は、梅雨入りし本葉5~6枚の頃、さらに10cm程度高く土を盛る。肥大した親イモから子イモになる芽が伸びてくる頃に、株元から出ている子イモの芽を倒して埋め、草マルチも厚くしていく。穴を深く掘って植えると、土寄せはこの2回で十分。梅雨明け後、晴天が続き、土が乾いて養分が吸えず葉が垂れてきたら、バケツ1杯の水を数回に分けてかけ、その水が乾かないように大量の草マルチを足す。9月に入るまで、10日雨がなければ夕立の代わりにたっぷり水をあげる。
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