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映画「祝福(いのり)の海」を観てくださった方はお馴染みとなっているでしょうか。
瀬戸内海に浮かぶ、海と山に抱かれた美しい小さな島「祝島(いわいしま)」
その対岸(4㎞弱、島から目と鼻の先)の海を埋め立てて建設しようという上関原発計画(日本の新規計画の一つで、事業者は(株)中国電力)。
祝島の大半の人たちが約30年に渡って拒み続けるも、強行的に海の埋め立て工事が始まったのが約10年前の2009年。
「子どもや孫に美しい海を残したい」と祝島の女性たちは工事を止めるために座り込みを続け、漁師さんたちは10億8千万円の漁業補償金を受け取らず、工事の大きな台船が来る度に仕事の手を休め、小さな漁船で立ちはだかり、止めるようお願いし続けてきました。
全国から自分事として駆けつけた人たちも多く、その中でカヤックに乗って海に出る人たちもいました(僕もその一人)。
工事が本格化して、計画地の海に多くの人や船が入り乱れて混乱状態になった直後に、3.11を迎えました。その後、世論を受けて工事は中断。祝島や関わっていた人たちには一時的に平穏な日々が戻りました。
しかし、原発を進めようとする動きは止まらず、中国電力は期限が切れるはずの海の埋め立て免許の延長を申請し、県は条件をつけながらも許可を出しました。
今回の新たな動きというのは、中国電力が工事に取り掛かるために必要となる海底の地質調査(ボーリング調査)を行おうとしていること。今日8日から測量などの準備に入り、14日から台船が来て調査を開始する予定だそうです。祝島の大半の人たちはもちろん認めていません。そして、皆さんはどう思われますか?
人類史上、チェルノブイリ原発事故に並び最も深刻なレベルの事故で、放射能汚染を引き起こしながらなお、新しい原発をつくろうとする動きがあることに、僕は恥ずかしさと悲しみを感じます。
今日、祝島から10隻ほど船が出たそうです。
美しい海を守り、次の世代に引き継ぐために。
あきらめる訳にはいきません。これは命が続いていくかどうかという世界的な問題であり、自分の問題でもあるためです。
僕は飛んで行きたい気持ちを抱きつつ、森と共存できる知恵や術を学べたらと思って、15日間の林業研修を受けているところ…。
祝島の漁師さん(映画にも登場してもらった久坊さん)は「がんばって止めておくから今は自分の暮らしをしっかりとやったらええ」と言ってくれました。
そして國弘さんから「全国の繋がっている人たちに伝えてほしい。もう新しい原発をつくるのは止めようと、自分が住む自治体に声を届けてほしい」と。
僕たちにできることはいろいろあって、小さくてもその行動は未来に繋がっていくでしょう。
自治体や議員さんに働きかけることもそうですし、節電をしたり、既存の電力会社から新電力に乗り換えることもそうかもしれません。
暮らしの一つ一つを丁寧に見直していきましょう。
僕は「円」(お金)よりも「縁」(人との繋がりや自然との繋がり)の中で生きることが、根本的な解決の道だと思っています。
今のような(資本主義を象徴とする)人間中心的な物事の考え方・社会の在り方では、いのちは続いていきません。
いのち中心主義で生きられる社会を再構築していきませんか?
僕は足元の暮らし・地域から、地球(森・川・海)と繋がって、みんなで助け合って暮らせる世界をつくっていきます。
最近はそのような話に共感してくれる若者たちとの出会いもあり…旅は道連れ?
ワクワク希望も同時に感じているところです。
(写真は今となっては懐かしい2009年のものです)
(「祝福(いのり)の海」~色とりどりのいのちが響きあって輝く世界へ~ https://inorinoumi.jimdo.com/)
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