馬毛島(まげしま)のゆくえ

空から見た馬毛島(ウィキペディアより)
空から見た馬毛島(ウィキペディアより)

種子島、屋久島、鹿児島や全国の皆さんへ

 よりよい社会に向けて一緒に考えていけたら幸いです。

 【シェア歓迎です / 大切な方に伝えてください】

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種子島の方にはお馴染みですが、

皆さん、馬毛島(まげしま)という島をご存じでしょうか。

 

種子島の西方12㎞(鹿児島県の大隅半島から30㎞、屋久島から40㎞)に浮かぶ島です。

この島が全国的に伝えられるようになったのは、米軍と自衛隊が使用できる軍事拠点とするよう、防衛省と政府が計画しているからです。

 

僕はこの島を巡る状況がとても気になります。 

それは屋久島での暮らしを模索しているということもありますが、この島で起こっていることや沖縄を含む南西諸島で起こっていることは、この国で暮らす僕たち全員に起こり得ることだからです。そして、いろんな考えがあって当然ですが、地元住民の意見や違法と思われる乱開発によって破壊された声なき島の自然が置き去りにされていることを見過ごせないからです。

 

馬毛島の行政区である西之表市で3月議会が行われていたので撮影に入らせていただきました。

住民の声を反映して多数の議員と市長はこの計画に異を唱え、今議会では、国と地権者の土地売買交渉に反対する意見書も可決されています。

民主主義に背を向ける形で、防衛省と政府がこの計画を押し進めることはできないはずです。

 

(西之表市議会の一般質問の映像です。長いので、お暇な時にどうぞ)

https://www.youtube.com/watch?v=b2pAhyfOyFo(1時間5分 2019.3.7

https://www.youtube.com/watch?v=SnvqOkCGaPk(2時間4分 2019.3.8

 

八板市長が「馬毛島は単なる無人島ではない」と言うように、馬毛島には特異な自然と歴史があります。

最近、古墳時代から中世にかけての遺跡が見つかりました。

周辺は豊かな漁場で、かつては漁師が小屋を建て漁の時期に泊まったり、1951年からは開拓の人たちが移り住み、小中学校が建てられ、500人以上が暮らしていた時期がありました。

 (馬毛島の思い出を語るおばあちゃん https://www.youtube.com/watch?v=xGJr3bzPcCs

 

今は東京の会社(タストン・エアポート社)が島のほとんどの土地を所有していて、これまでレジャー施設や石油の備蓄基地、核の置き場・処分場といった様々な計画が持ち上がっては消えてきました。その度に地元の人たちは期待や不安を抱き、島の自然は翻弄されてきたと言えるでしょう。

 

2007年、会社と防衛省の間で、米軍の訓練場(戦闘機のタッチアンドゴー)にする計画があることが分かり、種子島・屋久島の議会はこれに反対し、全国で約22万人の反対署名が集まりました。

地元中の地元である西之表市では一貫して反対多数ですが、防衛省と政府は急ピッチで買収に向けて動いているように見えます。

 

国会でも、防衛省や政府に対してするどい指摘がなされています。 

 「地元住民の同意は必要ないのか」「違法開発された土地を国が買い取れるのか」など。(他にも質問されている方がいたら教えてください)

 

参院予算委員会 仁比総平議員の質問 2019.3.18 

https://www.youtube.com/watch?v=RMIGcKtZNVw(33分31秒)

衆院予算委員会分科会 田村貴昭議員の質問 2019.2.27 

https://www.youtube.com/watch?v=B6NPb31M8OU(30分34秒 馬毛島については7分5秒~)

 

防衛省や政府は、島を買い取るための調査に入っているにも関わらず、違法開発については県の問題として対応しない…。法治国家であることを疑ってしまいます。

 

地元住民の同意が必要かどうかという点、立憲主義、民主主義の問題だと思います。

憲法の精神では、国と地方自治体の関係は「主従」ではなく「対等」であるはず。

憲法学者の木村草太さんは、基地化などの地方自治体の自治権を制限するものについては地元住民の同意が必要と述べています↓

https://www.huffingtonpost.jp/2019//16/henokowa_a_23643924/

 

国のために人が存在するのではなく、一人一人の幸せのために国が存在するという考え方をするとすれば、一人一人が直接選択して行う自治を一番大切にしないといけないのではないでしょうか。

間接民主主義によって自分の手の遠くに大きな力を持たせることの弊害が現れているように思えてなりません。

 

基地問題については、突き詰めれば、人それぞれの人生観や世界観に至ることと思います。

僕は、遠い道の先にいつか、人類が世界から基地をなくす日が来ることを願います。

自分の心からも基地をなくせるように努めます。

よりよい社会に向けて一緒に考え歩んでいけたら幸いです。

 

 

祝福(いのり)の海」

 

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