祝島で四年に一度行われる大祭「神舞(かんまい)」が行われました。
5日間の期間中の前後で祝島に伺い、祭りに参加させて頂きました。
神舞は、祝島と国東半島の伊美の方たちとの感謝の交流が時を越えて今に続くものですが、その起源は遡ること約千年。
伝承によると、伊美の方たちが、神社(今の伊美別宮社)創建のために、京都の石清水八幡宮からご分霊を奉じて海路を戻る途中、嵐に遭って祝島に避難したことに始まります。
祝島には当時3軒の民家があり、彼らは伊美の方たちを手厚くもてなしました。
助けられた伊美の方たちはお礼に、荒神信仰と農耕の技術を授けました。
以来、島は豊かに栄えたと伝えられています。
その時から、感謝の交流が海を越えて今に続いているのです。
精神的なものが薄れゆく現代にあって、千年続くこの祭りは大切なことを思い出させてくれます。櫂伝馬船に乗って海を漕ぐこともそのひとつ。
一人では進めない。皆で声を出して息を合わせると船は一体となって風を切って進む。
目の前には、原発計画のある(最近、埋め立て許可が出された)田ノ浦が見える。
この海は全てのいのちを生み育んできた。
これから僕たち人間がどんな未来に向かって櫂を漕ぐか見ているだろう。
母なる海と共に在ることを一漕ぎごとに心に誓う。
いのちを繋いでこれたことを感謝して祝おう。
皆で助け合って笑い合って生きるためにこそ祭ろう。
今回も大切な祭りに参加させて頂けて心から感謝です。
神舞に関わられた皆さん、ありがとうございました!
祭りの精神を日々の暮らしに生かしていきたいと思います。
神舞3日目(満月の夜)には、「祝福(いのり)の海」を祈りを込めて上映させて頂きました。夜遅くでしたが、帰省中の祝島出身の方たちなどご縁のある方たちに観て頂けて、とても嬉しかったです。
田ノ浦のカヤック隊のみんなとの再会も同窓会のようで楽しかったな。
子どもも増えてわいわい賑やかで幸せな時間でした。
今も千年先も幸せでありますように。
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