目を閉じれば屋久島での充足した日々が思い出される。
屋久島に入ってからも濃い日々が続き、アウトプットが完全にストップ。そして今になっての振り返りとなりました(^_^;)
屋久島を訪れることになったのは、3月の沖縄上映ツアーでの出会いがきっかけでした。その人、武(タケ)さん(下の写真の僕の左隣)から島の魅力を聞いて、ぜひ行ってみたいと思ったのです。
(屋久島ってこんなところ↓)
周囲約130キロのまるい島。鹿児島市からフェリーで約4時間(高速船もあり)。
九州で一番高い2千メートルに近い山がそびえ立ち「洋上のアルプス」とも呼ばれ、海岸線から山頂までに、亜熱帯から冷温帯(北海道)までの気候が見られる。
「ひと月のうち35日が雨」と言われるほど雨が多い、水の島である(なんと、島内の電力はほぼ100%水力発電で賄えている)。
豊かな水は豊かな森を育み、樹齢千年以上の屋久杉が生育し、生物多様性の宝庫である(島の9割が森林で、約21%が世界遺産に登録されている)。
自然との共生を掲げた「屋久島憲章」というすばらしい憲章がある。
島の周りにぐるりとメインの道路があり、時計の数字のように点々と集落がある(場所を時計の針で例えると分かりやすい)。
島に到着後、タケさんが住んでいる「天然村」へ。
「天然村」は昔、自然出産と食育の場として開かれた場所で、今はシェアハウスとなっています。今回はタケさんたち住人が企画した祭り「天祈祭」に参加、上映もさせて頂きました。
天に祈る「平和な世界」。祭りがそのものでした。
手作りのマルシェやライブがあって平和な時空を共に過ごせて幸せでした。
参加者の多くは屋久島に移住した方たちで、100人ぐらいいたでしょうか。
自然体で自分らしく生きている個性的な方たちとつながれて嬉しかったです。
祭りの収益の一部を熊本地震の被災地に送りたいということで、手作りのTシャツや鯖味噌や薬草水を預かりました。
後日、ご縁のあるところに届けさせて頂きました(詳しくはツアー後半へ)。
「天祈祭」の後は、エコビレッジ「あぺるい」でも上映会を開いて頂きました。
「あぺるい」とはアイヌ語で「火が灯る」という意味で、自然に触れることで心に火が灯り、夢や希望をつかむ場になればという思いが込められているそうです。
「あぺるい」では、自然と共生する暮らしづくりをされていて、家をつくったり、パーマカルチャー(持続可能な農法)をしたり、森の幼稚園を運営したり、お塩をつくったり、天ぷらカーに乗っていたり(僕の天ぷらカーに給油してくれました)、なんとなんと僕がしたいことばかり!道の先を行くカッコイイ先輩たちに出会えてわくわくしました。
(写真左下:田中俊三さん、右下:としおさん、皆さん、お世話になりました!)
思えば、屋久島での6泊7日は人に出会う旅でした。
雄大な自然の中に分け入ったのは最終日だけでしたが、屋久杉のようにでっかく魅力的な方たちと出会えたことが何より嬉しかったです。
そして、屋久島の人や自然と出会って深くした思いは、
自分を生かしてくれている存在そのものが神様であるということ。
水や火や空気、海や大地、地球そのものが神様であり、自分を含めて、生きとし生けるものたちは神様であるということ。
みんな違ってみんないい。そしてみんなつながっている。
この地球に喜びを増やしていきましょう。みんなで一緒に。
PS.地球家族との出会いも一筆。
島をぐるり一周する道中で、手つかずの西部林道(時計で言うと21~22時辺り)を通っているとヤクザルの群れに出会いました。御一行は可愛らしい赤ちゃんを連れて、道路に寝そべって毛づくろい。近づいても一心不乱に毛づくろい(笑)
やがてヤクシカが出てきてこんにちは。
サルやシカは畑を荒らす害獣として忌み嫌う向きもあるけど、ヒトだけが住む地球でなし。昔は彼らが暮らす森、ヒトが住む里、その間の里山が緩衝帯となって、うまく住み分けしていたのですよね。
通りがかった地元の方が、サルとシカはセットでいて、サルが食べた木の実のおこぼれをシカがもらうのだと教えてくれました。そしてたまに、シカの背中にサルが乗っているのだとか。おもしろいですね。
皆さんも機会があったらぜひ屋久島を訪れてみてください^^
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