いのち紡ぐわたしたち

昨日は大阪の高津宮神社で上映会。

主催して下さったのは、「いのち紡ぐわたしたち」と題して様々な活動をされている素敵な女性たちでした。

 

温かな空間、良き出会いに嬉しくなりました。

そして、地元ならではですが、なんと3人の友達と10数年ぶりの再会を果たしました。

 

上映会では、映画に出てくる「百姓庵」のお塩を使った手づくりのお昼ごはんを頂いたり、上映後は「大切にしているもの、未来につなぎたいもの」をみんなで話し合う時間があったりと、企画して下さった皆さんのおかげで温かな交流ができました。参加して下さった皆さんも、ありがとうございました!

これからも、楽しく、優しく、しなやかに、いのち紡いでいきましょう。

時を同じくして、福島県の南相馬市の「サイエンスラボ」でも上映会を開いて下さいました。ありがとうございます!

お越し下さった皆さんに向けたメッセージをここでも共有させて頂きます。

 

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上映会にご参加くださった皆さん、

「祝福(いのり)の海」を制作しました東条雅之です。

 

大阪での上映会と重なり、残念ながら南相馬に伺うことはできませんが、映画を通して皆さんとご縁を頂けたことを嬉しく思います。

 

この映画は僕が平和を求めて旅をする中で生まれたものです。

もともと映像を仕事にしていた訳ではなかった僕が、映画をつくろうと思った経緯や、映画に込めた思いをお話させて頂きます。

 

僕は昔、将来の夢を持っておらず、自分は何がしたいのだろうと、とても迷っていました。

自分自身のことを知ることは、実は大変な作業なのだと思います。

自分の進む道を決めるにあたって、職業という枠ではなくて、この世に生まれて何を目指したいのかを考えました。あれこれと心に湧いてくる関心事の中で、消えずに残った思いは、「平和に暮らしたい」ということでした。

 

自分が平和に暮らしたいし、世界も平和であってほしいという思いでした。

「みんなが平和に暮らせる世界を目指そう」と、それだけを決めて大学を卒業しました。親はさぞ心配しただろうと想像します。

 

平和と言っても、皆さんそれぞれに思い描く平和があると思います。

僕は、生きとし生けるものたちが調和して暮らす世界を思い描きました。

地球上には様々な問題が横たわっていると思います。

貧困の問題に目を向けると、世界では、およそ7人に1人が飢えていると言われています。

環境の問題に目を向けると、年間に4万種以上の生物が絶滅していると言われています。

僕は世界を旅する中で、貧困の問題も、環境の問題も、根っこは同じで、大量生産・大量消費社会に生きる僕たちの暮らしにこそ原因があると感じました。

世界の問題と自分が繋がり、世界に向けていた目は、自分の足元の暮らしに向かいました。

 

自分の暮らしのあり方を模索する中で、大地に根を張り、海と共に生きる人たちに出会いました。自然を相手に、よく遊び、よく学ぶ。

暮らしに必要なものを自然から頂き、感謝して生きる。

森や海には、多くの命が息づいていて、自分もその一員であることを思い起こしました。

自分の心が喜ぶ暮らしは、自然と共にある、いのちを生かし合う暮らしでした。

 

映画は「いのち」や「平和」をテーマにしていますが、いのちについても、皆さんそれぞれにお考えがあると思います。

僕は、いのちについて思いを馳せる時、その奇跡的な繋がりを感じて息を飲みます。

想像してみてください。僕も皆さんもお母さんから生まれてきました。

そのお母さんもお母さんから生まれてきました。

そうして、今は切れているヘソの緒を辿れば、ずっと辿っていけば、みんな繋がっていくでしょう。

それは人間だけに留まらず、四つ足のものたちも、羽を持つものたちも、海を泳ぐものたちも、大地に根をはるものたちも、地球上に存在する生きとし生けるものたちは皆、元々はひとつだったのかも知れません。

そして、生まれた場所である海に辿り着くでしょう。

海という字には「母」という字が含まれています。

 

僕は、海であり、地球がお母さんだと思っています。

そして、地球上に存在する生きとし生けるものたちは皆、兄弟姉妹だと思っていて、僕は「地球家族」と呼んでいます。

このいのちの繋がりを忘れてしまった時に、地球家族の中でも争いを起こしてしまうのだと思います。

この繋がりを取り戻す作業は、自分とは何者であるかという問いから始まるのかも知れません。

平和を求めて旅を続けてきましたが、僕の目指したい平和とは、地球家族と共に調和のうちに暮らすということでした。

 

これが映画づくりの経緯や映画の中に込めた思いです。

皆さんと共有できるところがあれば嬉しいですし、もし同じ夢を描いているとすれば、一緒に目指していければと思います。

 

最後に、僕を映画づくりに突き動かした大きなきっかけは、2011年の東日本大震災でした。

皆さんにとって、とても大きな出来事だったと思います。

亡くなったいのちや傷ついたいのちが、どうか平安でありますように。

震災から約5年、大変な道を歩まれた皆さんが、平安でいることを心より祈っています。

皆さんが幸せであれば、僕も幸せです。応援しています。

今日はありがとうございました。

いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。

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「祝福(いのり)の海」 http://inorinoumi.jimdo.com/

 

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