【祝島から緊急のお知らせ】【伝えてください】
祝島よりこんにちは。撮影に来させてもらっています。
またしても漁業補償金の問題が持ち上がったのでお知らせします。
先日2月24日に、山口県漁協から祝島の漁師さんたちに、「漁業補償金についての会合を3月4日午後5時から祝島の公民館で開く」という旨の通知が届けられました。
漁業補償金を受け取ることは上関原発の建設と運転に同意することを意味するため、これまで祝島の漁師さんたちの多くが受け取りを拒否し続けてきました。祝島島民の上関原発の反対運動は32年間続けられています。
上関原発計画を進めたい人たちは、あとは祝島の漁師(正組合員53人)だけの問題として、漁業補償金の受け取りを何度も迫ってきています。受け取りを決めるまで続けるといった姿勢です。
この度、祝島の漁師37人(正組合員27人=過半数、准組合員10人)は「漁業補償金は受け取らない」「会合は不当であり認められない」という意思を示し、昨日その署名を、祝島島民の会代表の清水さんと漁師3人が山口県漁協に提出しました。質問書も出しており、今日中の回答を求めています(署名と質問書は一番下に載せています)。
最近の流れとしては、昨年6月は(悪天候を理由に)流会。8月は「漁師だけの問題ではない」として島民の抗議により中止。10月は(県漁協の手違いにより)流会となっています。
詳しくはこちらをご参照ください↓
スナメリチャンネル
●「祝島の補償金問題が再燃」(10/9)
http://bit.ly/1hr6D6O
●「なぜ海を売れと迫るのか!県漁協へ抗議」(10/16) http://bit.ly/1jCb27F
(参考映像 上の記事の中にもあります)
(2013年8月2日)
(2013年10月15日)
原発は自然を壊し、人間関係までも引き裂くものだとつくづく感じています。祝島だけの問題ではなく、世界の問題。この地球で暮らすみんなの問題です。できることをしていきましょう!それにしても、3月8日の「上関原発を建てさせない山口県民大集会」を前にして、このような事態になるとは…
★意見を届ける
山口県漁業協同組合
電話 083-231-2211 FAX 083-231-6466
山口県 農林水産部 水産振興課
FAX 083-933-3559
メール a16500@pref.yamaguchi.lg.jp
★3月4日に意思表示・見守るためにも祝島に来ることをお考えの方で、僕をご存知の方は相談に乗れるかも知れないので、もし良ければご連絡ください。
(写真:祝島ではひじきの収穫真っ盛りです。鉄釜で薪を使ってじっくり炊きあげ、天日干ししてできあがり。母なる海の恵みです。Iターン・Uターンの若者たちがおばちゃんたちから知恵を学んでいます。)
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山口県漁業協同組合
代表理事組合長 森友 信 様
上関原子力発電所の建設と運転に同意すると定めた契約に基づく漁業補償金を、私は受け取りません。また、漁業補償金についての総会の部会は不当であり開催を認められません。
貴職におかれましては、ますますご清栄のことと存じます。
さて、ご承知の通り、私たちはこれまで32年間、上関原発の建設に反対してきました。原発建設に伴う約10億8千万円の漁業補償金についても受け取りを拒否し続けています。
2000年に初回支払い分の約5億4千万円の受け取りを迫られた時、祝島漁協(現祝島支店)は、振りこまれた全額を返金して受け取りを拒否しました。本来なら、この時点で原発計画はなくなっているはずです。しかし、受け取り手のないこの5億4千万円は法務局に供託されました。
2008年に支払われた残りの半額についても、祝島支店は受け取りを拒否しています。ところが貴組合はそれを勝手に仮受けしました。
2009年2月と2010年1月には、法務局に供託されていた5億4千万円が国庫に収納される期限が迫るなか、それを取り戻して受け取るよう、貴組合は祝島支店に迫りました。そのたびに採決を迫られながら、祝島支店は受け取り拒否を決議しています。にもかかわらず2010年5月、貴組合はそれを回収し保管しました。
2012年2月、祝島分の漁業補償金の全額を一方的に預かる貴組合は、祝島支店にその受け取りを迫ってきました。祝島支店は重ねて受け取り拒否を決議した後、「この補償金について祝島支店では今後二度と協議しない」という緊急動議も議決しています。
しかし、貴組合は祝島支店のその議決も無視し、昨年2月にも受け取りを迫ってきたうえ、議長の選出方法も議場にはからず強引に決めるという規約違反をしながら採決を行いました。その結果、受け取り賛成が初めて過半数になったとして、「祝島支店は漁業補償金の受け取りを決議した」と主張されていますが、これは規約違反の決議であり、認められません。
昨年3月、祝島支店の32名(過半数)の正組合員および8名の準組合員はこの漁業補償金を受け取らないという意思を、改めて貴組合に申し入れております。それも無視して、貴組合は祝島支店の組合員にはかることなく勝手に漁業補償金の配分案を作り、「漁業補償金配分基準(案)」についての総会の部会を度々開催しようとしています。
根拠を示さないまま強引に押し通そうとする一連のやり方に、事前の説明を求めて繰り返し質問書を送っていますが、誠意ある対応を頂いておりません。こうしたやり方は祝島島民の中に混乱と対立を生んでいます。
以上のことから、2014年3月4日の総会の部会の開催は認めることができない旨、および漁業補償金は一貫して受け取らない旨、改めてご通知いたします。
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質 問 書
2014年(平成26年)2月27日
山口県漁業協同組合
代表理事組合長 森友 信 様
上関原発を建てさせない祝島島民の会 代表 清水 敏保 他
向春の候、貴職におかれましてはご清栄のことと存じます。
私たちは、貴協同組合祝島支店における27名の正組合員と10名の准組合員です。去る2月24日、貴職は私たちに対し3月4日午後5時より祝島支店の総会の部会を開催する旨、通知をなされました。そこで、この件に関し、下記3点について質問をいたします。下記質問事項について、2月28日までにご回答を頂くよう求めます。
記
質問第1点
昨年2月28日に貴組合が開催した祝島支店の総会の部会で、議長の選出方法は執行者が決める旨、貴組合の仁保宣誠専務理事が言われました。これは、「…議長の選任方法を議場に諮って議長を選任する」という定め(規約第8条と第19条の4)に違反すると考えますが、この点について、いかなる見解を有しておられるのか、その根拠も併せて、明らかにしていただきたい。
質問第2点
「平成12年4月27日付 漁業補償契約書」には共第107号共同漁業権管理委員会が当事者として署名押印をしております。それに基づく漁業補償金を、同管理委員会でも、同管理委員会を引き継いだ管理委員会でもなく、貴組合が管理・保管しておられる根拠を示されたい。
質問第3点
昨年10月15日付けで貴職が私たちの代理人に送付された「2013年10月11日付け書面に対するご回答」で、貴組合は「(昨年2月28日の総会の部会での決議について)祝島支店組合員の方々の切実な思いが示されたものとして重く受け止めており、これを尊重」すると書かれております。
しかしながら、祝島支店がこれまで何度も補償金の受取りを拒否してきたにもかかわらず補償金の受取りを再三迫り、質問第1点に記載したとおり規約違反の決議をもって「受けとりに賛成する声が多数を占め」たとし、昨年3月も今回も祝島支店の組合員の過半数が補償金を受け取らない意思を改めて示しているにもかかわらず規約違反のその決議を「尊重し、漁業補償金の配分手続きを法に従って進めている」とされる貴組合の一連の言動からは、貴組合が私たち祝島支店の組合員の意思を尊重しておられると受けとめることはできません。この点について、いかなるご見解を有しておられるのか、明らかにしていただきたい。
以上
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祝島と福島と海に生きる人たちを追ったドキュメンタリー「祝福(いのり)の海」
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有弥 (木曜日, 05 6月 2014 17:18)
最後まで上関原発に抗うあなた方に敬意を表します。
たまに祝島に行くいちアングラーですがブログ、その他を通しいろんな人にこの島の現状を知って頂くために拡散いたします。