核も戦争も終わらせるために

暑い日が続きますが、皆さん元気でお過ごしでしょうか。

今日は終戦の日ですね。68年前に戦争が終わった日。

 

何千万人もの尊い命が亡くなりました。そんな時代を僕らの祖父母や曾祖父母たちは生きてきたのですね。改めて非戦と平和を心に誓います。

 

8月5~6日は広島で過ごしました。遅ればせながら、映像と共に紹介したいと思います。

 

5日は、詩人のアーサー・ビナードさんの講演(下の映像)に参加、その後の分科会で、祝島や上関原発についてお話をさせて頂きました。 

6日は、黙祷の後、毎年行われている原爆ドームから中国電力本社までのピースウォーク(上の映像)に参加しました。

 

核兵器も、核の隠れ蓑(みの)である原発も、なくしていけるかは人類の課題ですね。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマを経験してきた日本の僕らがどういう未来を描くのか、とても重要だと思います。

 

日本政府はどちらも維持し続けようとしています。

 

核兵器については、今年4月、ジュネーブで開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された「核兵器の非人道性を訴える共同声明」に日本政府は署名しませんでした。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないという理由からです。 

このことについて、田上長崎市長は8月9日の平和宣言で、日本政府の姿勢を批判、被爆国としての原点に返ることを求めました。

 

原発については、海外に輸出し、国内では再稼働に力を注ぎ、上関原発などの新規の計画もやめようとしていません。福島原発からは未だに放射性物質が止められず、多くの命が被曝の驚異に晒されているにも関わらず、安倍総理は、平和祈念式典で原発について全く触れませんでした。

 

核兵器と原発を結び付けないのは、核を推進したい人たち。上関原発を、後は祝島の漁師だけの問題とするのは、核を推進したい人たち。しかし、核は(核兵器も原発も)放射性物質を生み出し、それは全ての上に降り注ぎます。一連なりの命の輪の中で、個の問題ではありえません。

 

核兵器も、原発も、なくすつもりがないばかりか、自民党政権の目指していることは戦争の道を開くことでしょう。

「改憲し、国防軍を持つこと」「集団的自衛権の行使を合憲解釈すること」「武器輸出三原則を撤廃すること」「秘密保全法案を提出すること」

 

祖父母や曾祖父母たちが経験した苦しみを子どもや孫たちにさせないように、どこの国の人たちにもさせないように、本気で考え、行動していきましょう。

 

核や戦争を本気で進めたい人たちは世界にほんのひと握りでしょう。国を越えた軍産複合体が儲けるだけなのだと思います。核開発を計画したのはアメリカの中でもわずか0.0…1%の人たち。「アメリカが原爆を落とした。日本は被害者だ。」と言っているうちは何も変わらないのだと思います。核や戦争を止めるためには、平和を求める99%の人たちが国境を越えてつながることが必要でしょう。

 

アーサー・ビナードさんは最後に、平和の反対は「ペテン」、戦争の反対は「真実を見抜くこと」と言いました。99%の人たちが真実を見抜く目を持てば、うそにまみれた核や戦争を終わらせることができるはずです。

 

過去のアーサー・ビナードさんの言葉も参考にしてください↓

「原発反対はいのち肯定」2012.6.27 

「這っても黒豆の原子力」2012.7.16

 

 

最後に、上関原発について。

 

前回の祝島の補償金の記事は多くの方に広めて頂きました。Facebookでは500人以上の方がシェア(友達に発信)して頂きました。三宅洋平さんもシェアしてくれていて嬉しかったです。皆さん、ありがとうございます。自分事として発信してくれる人が僕の周りでもこれだけいるということに希望を感じます。

 

次にまた、県漁協が再び会合を開こうとする時は発信します。今のやり方は、話し合いと言いながら、巨大な工事船でやってくるのに等しいと思います。もし、その時に、祝島に来ることができるなら、来てほしいです。祝島だけの問題ではないという意思表示のために。見守るだけでも力になると思います。

 

それでは、また。良いお盆をお過ごしください。

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映画づくりを応援して下さる皆様に感謝!

祝島と福島と海に生きる人たちを追ったドキュメンタリー「祝福(いのり)の海」

 

 

祝福(いのり)の海」

 

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