皆さん、ご無沙汰していました。
僕は最近まで約3週間、アメリカの先住民であるアメリカインディアンのもとを訪ねてきました。慎重を期すため、インターネットでの発信を控えていました。事後報告になってしまったことをお許しください。
いのちのつながりを、核の問題を、より深く伝えられる映画にしたいという思いから、今、舞台にしている「祝島」や「福島」に、「アメリカインディアンの地」を加えたいと考えています。
アメリカインディアンの考え方や生き方から、地球の上で平和に暮らすための術を学ぶこと、核や原発の入口となるウランなどの地下資源を巡る問題についても学び、伝えることを目的とした今回の旅でした。報告は追ってしたいと思います。
アメリカインディアンへの道を開いてくれた方々、そして、応援して頂いている皆さん、いつも本当にありがとうございます!
上の写真は、アメリカ南西部のアリゾナ州にあるビッグマウンテン周辺です。
この地域にはディネ(ナバホ)やホピと呼ばれるアメリカインディアンの人たちが暮らしています。彼らは母なる大地と父なる天を敬いながら、自然との調和を保ってきました。この地にアメリカ政府はディネとホピを分かつ鉄条網を張りました。この地に眠る石炭や水といった地下資源を採るために、インディアンを追いやりたかったためです。
アリゾナ州、ユタ州、コロラド州、ニューメキシコ州にまたがるフォーコーナーズと呼ばれる地域には膨大な量の石炭や石油、ウランなどの地下資源が存在し、これまで企業や政府によって行われてきた開発で、被曝労働を含む多くの問題が引き起こされています。
「線を引いて所有する」ということが、今、世界中で行われています。
僕たちは何によって生かされているのか、自分が何者であるのか、ということを今一度問い直す必要があるのではないでしょうか。自分を取り巻く世界の、生きとし生けるもの、在りとし在れるものとのつながりを取り戻すことが非常に大切だと感じています。
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