24日、原発の運転再開などを巡り全国的な注目が集まる福井県議会が始まりました。 (3月16日まで)
現状確認をします。現在、全国で稼動中の原発は54基中2基であり、4月下旬までにそれらも停まり、日本の原発依存はゼロとなりますが、国はそれを望まず、原発の運転再開を急いでいます。
国は原発については国民的な議論が必要だとし、原発事故が起きた時に備えて避難などの対策が必要な範囲を30㎞に拡大させたにも関わらず、原発における「地元」を未だに立地町と立地県という狭い範囲に限定して、いわゆる「地元合意」を取り付けようとしている、と言えるでしょう。
西川一誠知事は、「国が福島原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を示すことが大前提」と述べ、現状での原発の運転再開を認めない考えを示しました。
本来なら、暫定的な安全基準ではなく抜本的な見直しが必要だと思います。
今回の地震と津波はどちらも国の最大の想定を超えたのです。根本から見直す以外にないでしょう。今後示されるであろう国の基準が確かなものか注視する必要がありそうです。他には以下のことなどを問題点として挙げました。
●原発の意義と原発再稼動の必要性を明らかにすること。
●福島原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を示し、個々のプラントの安全性を確かめること。
●日本海側の地震・津波の調査について検討すること。
●原発の防災対策が不十分(同心円状の避難などは科学的根拠がない)
本当にこれらを達成しようと思えば、相当の時間がかかるはずです。(現実的に可能かどうかも分かりません)
これらのことが守られないまま運転再開させないようにしましょう。
福島原発事故で、住民がヨウ素剤すら配られず被曝させられたことを私たちは忘れないように。
さてさて、今回は国際環境NGO「グリーンピースジャパン」と俳優の山本太郎さんが注目を呼びかけていることもあり、118席ある傍聴席がほぼ満席となりました。
みんなの問題。引き続きウォッチしていきましょう。
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