繰り返す日々

9日の今日も祝島の漁船が台船をとめて約2時間で中電は引き返していきました。以下は2月4日の映像です(カヤック隊の仲間が撮ってくれました)。

2月2日、中国電力社員は、祝島の漁師が包丁を持っていることを理由に恐怖を感じたと、海上保安庁に通報した。

 

実際には、祝島の漁師は船に置いていた包丁を移動させただけだった。漁師が船に包丁を置いているのは、漁網を切ったり、魚をさばく時に使うからで、至極一般的なことである。

 

しかし、海上保安庁はその漁師を約5時間に渡り拘束し取り調べを行った。それ以来、海上保安庁は祝島の船に乗り込み、刃物がないかなど厳しくチェックするようになっている。

 

台船の周りで抗議中の祝島の船を呼び出してチェックを行う。映像にもあるように、中国電力の台船に対するチェックはない。


これはフェアではない。

しかも、最近になって、海上保安庁のゴムボートは台船の周りにいる祝島の船を押しのけようとする始末。「危険な行為はやめてください」といつも言っているのに、この行為こそ危険な行為ではないだろうか。

海上保安庁は立場的に中立のはずだが、中国電力側に立っていると思われることがしばしば見受けられる。これ以上ひどくなると、「権力の乱用」となり、許されることではないだろう。

映像で祝島の漁師が言っているように、危険な行為は一昨年の11月に起こっている。

その当時、海上保安庁はいなかった(それ以降、来るようになった)ので、中国電力は今とは比べものにならないぐらい強引に来ていた。

最近のように、周辺漁協の漁師を雇って船を出させ、その時は、台船の周りに配置し、台船と漁船の間にコンクリートを落とそうとした。台船の近くに祝島の船やシーカヤックがいてもおかまいなしだった。

その強引なやり方に、一人のシーカヤッカーがクレーン台船のワイヤー部分に掴まり抗議をしていたが、そのまま人間ごと吊り上げたり、翌日には、同じくワイヤーにしがみついた別のシーカヤッカーを船に引きずり上げ、3人ではがい締めにして負傷させるという事件が起こった。

……

海の安全を守るために、海上保安庁にみなさんの声を届けてほしい↓

28年じゃまだ足りないか: 「株式会社日本」
http://blog.goo.ne.jp/s-y_082209/e/1cb22afbd272fdc8f11571ac121967bf?fm=rss

怒らず、丁寧に、海上保安庁の役割を聞いたり、あなたが見守っているということを伝えてほしい。

本当にチェックされるべきは、「金」や「権力」を持っている側だと思う。祝島の人たちは漁業補償金の受け取りを拒否してまで、28年間生活を守るために闘っている。

また、地元だけの問題ではないとないということが、全国で集まる90万筆以上の上関原発反対署名の意味するところだろう。原発のもたらす影響は上関やその周辺だけに留まるものではない。そして、原発を作るのに、私たちのお金が使われることを考えると、私たちに無関係なはずがない。

中国電力は今年に入って22回(大シケの時を除いてほぼ毎日)、台船を予定地に向かわせている。祝島の船と対峙することが分かっていても台船を持ってくる。これは地元住民の理解を得ながら進めるやり方とは言えないだろう。

今使われているお金すら恐らく私たちの電気料金に上乗せして取られるだろう。おかしいと思うことにはおかしいと言います。

今日も台船がやってきて、祝島の人たちは船を出すのだろう。
引き続き注目していきましょう!

 

 

 

祝福(いのり)の海」

 

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