【COP10】上関から世界へ

台船が帰って田ノ浦は少し穏やかになりました。でもまたいつ来るか分からないので警戒しています。下の映像は台船が座礁した時のようすです。

上関原発計画が暗礁に乗り上げたのも、人間の放漫さに対する自然からの警告ではないかとも思えます。

 

人間を含む生物が今後も地球で生きられるように「生物多様性を守ろう」と、世界中から集まって、日本を議長国として名古屋で国連地球生きもの会議(COP10)が開かれているその会期中に、日本の生物多様性のホットスポットを埋め立てようとしたツケが回ってきたのではないでしょうか。

 

今、世界では一年間に約4万種もの生物が絶滅していくと言われています。このまま貪欲な経済システムに乗っかっていれば、地球がいくつあっても足りません。きれいな海、きれいな森、きれいな空気、全てがお金に換わる前に「もう一つの社会」をみんなで考えつくらないといけません。世界各国が利害関係を越えて本当に「生物多様性を守るために動く」ことを願います。


COP10に一泊二日で行ってきましたが、上関原発問題の広がりを感じました。それは、これまで28年間ずっと声を上げ、時には体を張って闘い続けてくれた地元の人たちがいたから。そして、離れていても自分の問題として考え行動してきた人たちがいたから。ありがとうございます。

小さな声は今や世界に届くぐらい大きくなっています。僕の知る範囲ですが、その広がりを少しまとめてみます。 

 

●国内外から多くの声が集まりました!
 
【広島・上関リンク】国際共同声明(国内外315団体が賛同)
http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/entry-10678414280.html

COP10に向けたアクションとして、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙」に続き、26日「Japan Times」にも意見広告を出しました。そのことは山口県の新聞にも載りました(10/27 中国新聞)。

【Days Japan 週刊金曜日】
上関原発反対声明(ジャーナリスト・言論文化人150人以上が賛同)
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/166265180.html
かなり恐縮ながら入らせてもらっています。この中で一番知名度が低い人。

【WWFJapan】などからも↓
http://www.wwf.or.jp/activities/2010/10/915822.html

その他、計画中止を求める署名はすでに90万筆を超えています。

 


●いろんな雑誌に写真を掲載して頂きました

『週刊金曜日』(10/22発売)
『週刊SPA』  (10/26発売)
『Days Japan』(12月号 生物多様性特集)
(『FRIDAY』  検討中)

 


●COP10でも

22日、本会議でのNGO-CSO声明の中で上関原発問題が取り上げられました。http://webcast.cop10.go.jp/player.asp?id=2209&type=ondemand
(58:00分辺りから。Japaneseを押せば日本語にできます)

『皆さん、この機会を使って、今進行しつつある悲劇について強調したいと思います。このCOP10が開催するちょうど1日前に、西日本の沿岸、上関で原子力発電施設の開発が始まりました。これによって、地域住民の生活や海洋環境に破壊的な影響をもたらすことでしょう。』

これは、全国の問題を抱える様々な地域、沖縄の辺野古、高江、東京の高尾山、青森の六ヶ所村…から一斉に「今上関が危ない!」と声を上げてくれたおかげです。

その他、書ききれない程の様々なアクションが行われました。

最後に「7 Generations Walk」http://blog.7gwalk.org/のメンバーは今回の工事期間中ハンガーストライキで抗議しました。隊長の山田さんは台船が帰るまでの10日間(8日間断食断水2日間断食)を成し遂げました。本当にお疲れさまでした。ありがとうございます!今後も大きな輪にしていきましょう!

 

 

 

 

祝福(いのり)の海」

 

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