阻止行動の現場より

寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
僕は祝島と田ノ浦を往復する日々を送っています。

中国電力が強引なやり方でブイ(作業区域を示す浮標)を設置し、11月5日より
舞台を原発建設予定地の田ノ浦に移しましたが、阻止行動は今も続いています。

 

当初、中電は4隻の大きな作業台船を田ノ浦に浮かばせました。
また、中電が雇ったと思われる推進側の漁船も現れ、
祝島の船と入り乱れてさながら戦場のようでもありました。

<巨大な台船(浚渫(しゅんせつ)船)に祝島の漁船が横付けして抗議する様子>

田ノ浦に移ってから、マスコミがほとんど来ておらず情報が伝わりづらくなっている中、一人のカヤッカーが負傷するという出来事が起こってしまいました。ちょうどその時の映像を撮っていたため、カヤック隊のF君と協力して公開しました(上の映像です)。

 

11月7日、台船上のクレーンがコンクリートを落とす作業をしていました。
近くに漁船や人がいる中でも半ば強引に作業が進められました。
クレーンのワイヤーに捕まって抗議していたカヤッカーが、クレーンの旋回によって転覆したり、ワイヤーに捕まっていた人間がそのまま吊り上げられ、台船に乗せられたりしました。

翌日8日、コンクリートを落としやすくするため、台船の周りにぐるりと推進派の漁船が取り囲み、台船と漁船の間に落とそうとしていました。
ワイヤーに捕まったカヤッカーが作業員や推進派の漁師によって漁船に引きずり上げられ、羽交い絞めのように押さえつけられました。最初、首を絞めるようにして押さえつけられたため一時的に意識が遠のいたそうです。彼はその後、救急車で運ばれ、頸部捻挫や肺炎の疑いで5日間入院しました(今は無事回復し元気になっています)。

<これは「DAYS JAPAN」12月号にも掲載されました>

対話をと言いながらこっそりブイを運んだり、力づくで作業を進めようとする中国電力のやり方はおかしくないでしょうか?
対話をしようと申入れに行ったのに、それを拒否する県はおかしくないでしょうか?

同8日、別の場所(浚渫船上の汚濁防止幕の上)で祝島のお母さんたちが座り込みをしていました。カヤック隊Fくんに教えてもらい、初めて作った映像です。見てください。 また祝島のお母さんの言葉に心打たれました。

その後のニュース
●11月13日、祝島島民の会が県に埋め立て工事の中止求めました。

 

●11月18日、負傷したカヤッカーが柳井警察署に告訴状を提出しました。

今回のことがあってか、13日以降、3台の台船が帰り、今のところ大きな作業は行われていません。しかし、今後も予断を許さない状況が続きそうです。

 

祝福(いのり)の海」

 

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