山口を初めて訪れた時の感動記をのっけてみます。
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生きている証として久しぶりに日記をしたためます。
インプットするだけでは頭が宇宙人みたいにバカでかくなるばかりなので。
結構前ですが、北海道大学を無事卒業しフリーになりました。フリー…。オホン。
4月のことですが、山口県に行ってました。札幌で知り合った友人のらんぼーさんが主催する体験型スタディーツアーに参加しました。
らんぼーさんは‘今’を生きている素敵な人です。
こんなこと言ってました。もし地球に隕石が向かってきて、この世の終わりみたいになったら、恐らくみんながパニックになる中、「ちょっとバットを取ってくれ」と言いたいそうです。隕石に向かってイチローのポーズでホームラン宣言をするために。笑
そういえば、ツアー中も車内にバットが置いてありました。
じゃあ、もしそうなったら、僕はらんぼーさんがからぶりすることを見越して、キャッチャーをやりたいと思います。「ちょっとグローブを取ってくれ」
山口県のことは何も知らなかったけど、自然豊かないいところですね。そして素敵な人たちといっぱい出会いました。まずはアースデイ瀬戸内@虹ヶ浜
アースデイは地球に感謝する日で、これは世界的なムーブメントみたいです。
人は地球の子。
でも。いつしかそれを忘れてしまい地球を破壊する僕たち現代人。
大地も、海も、奇跡のように進化した生物たちも。
地球の歴史を1年としたら?
人類の歴史は(約500万年として)9時間半程で、
そのうちホモサピエンスの歴史は(約20万年として)22分程で、
地球を大きく壊し始めたのは(約250年前として)ほんの1~2秒程のこと。
これは、人間の経済活動が地球に影響を与える程に大きくなってしまったことが問題なのではないでしょうか。
経済優先だから環境破壊があって、
搾取があるから貧困があって(経済的な搾取や武力による搾取)、
占領があるから抵抗(テロ)があって、
そう考えると、いろんな問題が起こる原因は似てるんじゃないかと思います。
分かった気になるのは良くないですが。全てはつながっている。
今は社会が複雑になって、いろんなつながりが見えにくくなっているんじゃないでしょうか。
例えば、自分が使っている身の周りのものはどうやって作られやってくるのか?
自分が預けたお金はどう使われるのか?
イラクでは無人の戦闘機が遠隔操作によって爆弾を落としていく。
この時、爆弾の下で血を流している人を想像できるでしょうか。
そう、気づいてます。文章につながりがなくなってきたのでやめることにします。
地球に感謝してなるべく破壊しないようにしたいです。
そして祝島へ
祝島。瀬戸内海に浮かぶハート型の小さな島。現在人口は517人程。
古くからの伝統があり、自然と共に生きている人たちがいます。
この周りの海はものすごく綺麗で、運が良ければスナメリが見れる程です。
しかし、平和なこの島は大きな問題を抱えています。
上関原子力発電所の建設
祝島の集落から海を挟んだ4キロ向かいの田ノ浦に(太陽の昇る神聖な方向に)、海を埋め立てて建てる計画です。
島の人たちの約9割は反対していて、もう27年間も反対運動を続けています。
何が問題かと言うと、原発が動くと大量の温排水が絶えず海に流されます(190トン/秒)。この豊かな海の生態系が崩れてしまいます。
補償金として、地元の漁協に多額のお金が払われるのですが、これは単に地元だけの問題じゃないと思うんです。お金をもらうところだけで話し合われたらダメ。
このお金が住民の分断のもとにもなっています。環境への影響もさることながら、人と人とのつながりが切れることも同様に問題だと思います。
(でも、祝島はすごいことに、この漁業補償金の受け取りをも拒否しています。中国電力により、勝手に振り込まれたそうですが。)
さらに深刻なのはやはり放射能の問題でしょう。
原発というのは、そもそも核爆弾を製造する過程で副次的に生まれたものだから、基本的に核の技術と同じです。
原発が動いているだけで微量の放射能が環境に出ているそうですし、原発でウランが使われた後には、放射能を出す使用済み核燃料が残ります。
また、ウランの他にプルトニウムを利用する計画が、原子力の開発当初からあったようです。
(というのも、ウランの中で燃える(使える)ウランは全体のわずか0.7%なので、残りの燃えない(使えない)ウランをプルトニウムに変えて利用しようということです)
(ちなみに、劣化ウラン弾はイラクで使われ放射能まみれになりましたが、これは原発の工程で残った燃えない(使えない)ウランを使用したもの)
プルトニウム。原爆製造のためにウランから人口的につくられた元素。
(わずか角砂糖5個分で、日本人全員の致死量になる程の猛毒のようです)
1940年に発見され、その5年後には長崎でプルトニウム爆弾が炸裂しました。
(日本はそんなプルトニウムを約45トンも保有しています)
原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す施設が、青森県の六ヶ所村にある「再処理工場」であり、そのプルトニウムを利用して、燃えないウランをプルトニウムに変える特殊な原子炉が「高速増殖炉」であるようです。
六ヶ所村の再処理工場が原発以上に問題になるのは、現在試験中の再処理工場が本格稼動するとケタ外れの放射能が空や海に流されるからなんです。
(原発が一年間に出す放射能をわずか一日で出すと言われています)
そして、肝心の高速増殖炉「もんじゅ」は事故により運転を停止しています。
高速増殖炉は技術的・社会的に問題が多く、世界の核開発先進国もすべて撤退している中、日本だけが商業化に向けて巨額の資金を投入し続けているのが現状のようです。
原発で出る使用済み核燃料(や再処理で出る高レベル放射性廃棄物)は100万年に渡って隔離しなければならないとも言われています。(プルトニウム239の半減期は2万4千年)
100万年?人類は宇宙人のようにバカでかい頭を抱え込んで悩んでいるのでしょうか?
想像もつきません。
やはり長くなりました。
僕は六ヶ所村のことをドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」で知りました。監督の鎌仲さんはちょうど、新作「ミツバチの羽音と地球の回転」の撮影のために祝島に来られていました。
ちょっと硬いこと書きすぎてますが、ツアーはとても楽しく学び多いものでした。
自給自足の宿「百姓庵」
嗚呼、なんて素敵な家。ご主人の義さんが古民家をコツコツ改築して作られたそう。
ヤギがいて、カモがいて、イヌがいて。
ヤギの乳を直接コーヒーに絞ってカプチーノにしたり、もう直接口に絞ってみたり。
塩づくりを見学させてもらいましたが、塩田や釜は圧巻でした。とても一人でつくったとは思えない。
百姓とは、百の仕事を持つ人、つまり何でもする人と聞きました。すごいですね~。
特に塩の話は海のように深かったです。
そして、おカミの和美さんの作ったプリンは最高!料理も教えてもらいました。
今度、百姓庵では田植えをさせてもらいます。
「半農半菓」という生き方をされている大下さん。
これまた素敵な家に水力発電と太陽光発電のハイブリッド。
自家製の小麦など厳選した材料で作ったお菓子屋さん「欧舌」。
大下さんの話も深い。深すぎて僕には書けません。もっと聞きたいです。
シーカヤックの達人で冒険学校をされている原さん。
錦川でラフティングガイドをされているケンジさんとしほさん。
お世話になった人たちが多くて書けないです。
どうもありがとうございました!!
これを見てる人はほとんどいないと思いますが、また会いましょ~^^
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